東京都立川市羽衣町の都営アパート一室で死亡しているのが見つかった母子とみられる女性2人。 90代の母親には認知症の症状があったといい、母親を介護していた60代の女性が何らかの原因で死亡し、連鎖的に母親も亡くなった可能性がある。 同市が2人の安否について問い合わせを受けてから、発見までに5日間が経過していた。
同町内のすぐ近くのマンションでは、先月中旬に死後約2カ月の母親(45)と、障害を持つ次男(4)が遺体で見つかる「孤立死」があったばかり。
立川市や関係者によると、先月下旬には、自治会長からアパートを管理する東京都住宅供給公社(JKK)に「母娘と連絡が取れない」と通報があったが、2人暮らしであることなどを理由に立ち入り確認はせず、今月2日に立川市に安否確認の依頼をしただけだった。
立川市が動き出したのは7日。 市によると、地域の民生委員が地域の高齢者の相談窓口になっている市南部東はごろも地域包括支援センターを訪れ、「姿が見えない」と伝えたことがきっかけだった。
同日午後に市職員が訪問し、宅配サービスの不在票の状況などから在宅していると判断し、警察と消防に通報。 2人の遺体を発見したという。
JKKに通報した自治会長、田村拓次さん(63)は「娘さんが60代とまだ若く、2人暮らしだったことで油断していた。こうした事態が起きてしまい悔しい」と唇をかんだ。
田村さんによると、先月20日すぎ、母娘から自治会費が納入されず、郵便受けにも郵便物がたまっていたことを不審に思った住民が自治会に連絡。 チャイムや電話をしても応答がなかったため、田村さんが先月末、JKKに通報した。 2人は年金などの収入もあり、生活に困窮していた様子はなかったという。
田村さんは「おそらくお母さんを介護していた娘さんが突然死し、お母さんも亡くなったのだと思う。二度とこういうことが起きないよう住民間の絆を強めていく方法を考えたい」と話した。
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