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【シリコンバレー子育て事情-2】カリフォルニアはデジタル教科書先進地  Resemomより

     

 

 

◆PCスキルは初等教育の必須科目


カリフォルニアは教育におけるデジタル化の先進地である。

小学校のプログラムには必ず「コンピューター(PC)スキル」という科目があり、基礎的ではあるがワード、エクセルからパワーポイントまで教える。

中学に上がるとさらにコンピュータースキルの授業内容はレベルアップし、研究発表などは見事なパワーポイントでプレゼンされる。

勿論、洋の東西を問わず親が宿題を手伝ったりもするわけで、インテルやアップルに籍を置く主席のプログラマーがプロデュースしたスピルバーグの特撮のようなド迫力映像を盛り込んだ渾身の「アリの観察(4年生の宿題)」などが節操もなく登場するから笑える。

アメリカの初等教育では、PCスキルは算数や国語と同様、必須の基礎教養なのである。

カリフォルニア州はPC教育をさらに進化させている。

授業そのものをPCで行う学校も多い。

しかし、その背景には逼迫した州の財政事情と、ITバブル時の能天気な雇用体制の後遺症という現実がある。

シリコンバレーといえばITだから、教育もデジタル化しているのね…なんて、甘い、甘い。

もっと、政治的でドロドロしていて暗~い、作為的な事情があるのだ。

こっわいですね~。

 

カリフォルニアの財政事情に起因した怖~いe-learning

全米の小学生に聞いた「将来就きたい職業」のトップは消防隊員と警察官。

ついで学校の先生である。

医者や弁護士はその下に位置する。

ところが、憧れの職業である警察官、消防隊員、学校の先生は言わば“公僕”であり、(福利厚生は抜群であるものの)合衆国で定められた給与規定があり、決して高収入ではない。

牧畜産業中心の中西部の片田舎であればそこそこの生活レベルが保てる公僕業だが、世界トップレベルの技術者を札束で張り倒して集めてきたようなシリコンバレーでは公僕の皆様は低所得者どころか貧困層の括りに入ると言っても過言ではない。

2000年から2001年にかけて、プログラマーの給料は6デジット(6桁、千万円台)が当たり前、経営陣になれば当然7桁(億単位)であった。

この時期、シリコンバレーでは寝室が2つしかない小さな家に数億の値がついていた。爺ちゃんの代からのプルーン農家なんて笑いが止まらなかったに違いない(かつてのサンノゼはプルーン生産が町の主たる産業だった)。

一方、シリコンバレーにおいて、高騰した住宅事情から締め出されたホームレスの小学校教員や警察官が存在するという嘘のような本当の事態が生じた。

ダンナが警官で妻が小学校教師みたいなド直球のご家庭はどうなってしまうんだろうと、余計なお世話的な心配をしたものだ。

彼らはシェルターと呼ばれる派遣村のような機能をもつ施設から出勤していた。

近年、カリフォルニアの財政が破綻したことは皆様の記憶に新しいと思う。

財政破綻に陥ったことで早々に削られたのが、あろうことか教育費である。

州内の各市町村ではいくつかの小学校が閉鎖になり他校に統合された。

教師がレイオフ(解雇)されるという前代未聞の事態が生じ、賢い下級年生が1学年繰り上がり、多学年の生徒で形成される「コンボ・クラス」と称される学年統合まで敢行された。

この政策の結果、教師1人当たりが受け持つ学童の数が3割~8割増しになった。

パンク状態だ。しかも白人がマイノリティー(少数派)のカリフォルニア州では、英語が母国語ではない生徒がクラスの5割以上を占めたりするから、先生大パニック。

そこで積極的に導入されたのがe-learningとよばれるデジタル教科書である。

英語にスペイン語、中国語まである。

児童はコンピューターの指導に従ってカリキュラムを進める。

e-learningならばクラスにお約束のように必ず存在する「お勉強の出来ない子」がいてもまったく問題なし。

欠席の多い児童や、マイペースな学童に足を引っ張られる事なく、各生徒がそれぞれの速度で勉強できるのだ。

e-learningでは、先生は教室で目を光らせているだけ。

多学年の異なるプログラムに翻弄されることもなく、黒板に向って授業をする必要もない。

驚くべきことに、ある教師は児童からの質問に対して「答えはすべてコンピューターに入っています」と回答する。

◆心の通ったIT教育を実践する才色兼備な専業主婦(夫)



そんなe-learningにダメ出しをしたのが、シリコンバレーに数多く生息する「高学歴な専業主婦(夫)」。

彼らは各国が誇る有名大学で複数の学位を取得し、しかも3~5か国語を自由に操る。

こういった種類の人たちが普通に専業主婦(夫)をしているからシリコンバレーはスゴイと思う。

ステキな彼らはアメリカで認められている「ホームスクール制度」に則り、子どもを学校ではなく家庭で教育することを選択する。

しかも数組の家庭がコンソーシアムを組んで10人程度の子どもを集め、才色兼備なお母様、お父様方が寄ってたかって自分の得意分野を持ち回りで教える。

富裕層のホームスクールの子どもたちはiPadを教材として使っている。

体育や音楽は地域の学校の授業に参加できるし、また施設だけを使わせてもらうことも可能である。

小学校卒業の認定試験ではシリコンバレーにおけるホームスクールの子どもが高い成績を修めている。

◆正解は1つではない



ホームスクールの名実ともに家庭的な教育の利点、学習の効率化を図ったe-learningシステム、その他の多種多様な教育制度、どれも皆、長所と短所があるのは当然である。

ある子どもにとって最高の教育方針は、別の子どもにとっては最低の教育指針かもしれない。

教育において正解は1つではない。

とはいえ、世間がPCスキルを一般常識としている以上、避けて通る理由はないと考える。

子どもが高等教育を望んだときに、勝負できるだけのツールを身につけているかどうかは初等教育における親の判断にかかっていると言っても過言ではない。

リセマム読者の保護者としての賢い選択を心から応援しつつ筆をおく。 《Grace(Hiroko) YAMAZAKI》

 

Resemomより

http://resemom.jp/article/2010/10/27/140.html

 

 

 

 

知恵と工夫の学校経営―ICTの活用による「協育」と校務の情報化

 

 

 

 

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[ 2012/02/18 10:57 ] ICT | TB(0) | CM(0)
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