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発達障害の4歳長男を殺害した母親…夫の苦悩 産経ニュースより

     

 

 

青白い顔の女が腰縄をうたれた姿で法廷に座っていた。

東京都立川市で昨年、発達障害と診断された4歳の長男を絞殺したなどとして殺人と殺人未遂の罪に問われた母親(36)の裁判員裁判

東京地裁立川支部は今月17日、母親に懲役5年(求刑懲役7年)を言い渡した。

黒髪を肩まで伸ばし、「学生時代から真面目な子だった」(実父の証言)という被告。なぜ修羅の道を突き進んでしまったのか。(三枝玄太郎)

 

女は昨年1月12日、立川市の自宅で、血管が浮き出るほど白く細い手で長男を絞殺し、長女(6)の首も絞め、重傷を負わせた。

発達障害だと診断された長男の将来を苦にした末の凶行だった。

 

傍聴席には支援者とおぼしき姿も散見され、夫(37)も情状証人として出廷し、刑の執行猶予を求めた。

だが被告の細い目は終始虚ろで、目の前で繰り広げられる光景にさほど関心があるようには見えない。

 

「刑務所に入れて誰が幸せになるのか」

 

「家内をこういう状態にして申し訳ない。もっと早く私が考えてあげれば、こういうことにはならなかった」-。

情状証人として出廷した夫は弁護人の問いに7秒ほど沈黙した後、涙声で答えた。

 

被告は1歳半検診で長男が発達障害だと指摘されたことや幼稚園への入園を断られたことを機に一人で悩みを深めていった。

 

長男は広汎性発達障害と診断されたが、軽度の知的障害の疑いはあったものの障害の程度は軽く、保育園での生活も多少の問題行動はあったものの保育園側は深刻には考えていなかった。

 

だが保育園とのやりとりを記したノートに被告の返信は徐々に減り、殺害の約1カ月前の平成22年12月には甲府市に長男と長女を連れて家出してしまった。

 

心配した親族はたびたび被告の家を訪れていたが、その矢先の事件だった。

 

サービス業の会社員の夫はなかなか休めないほどの仕事中心の毎日で被告は日々悩みを募らせていた。

 

証人「朝早くから深夜まで連日忙しかった。妻の状態は把握していました。辛そうだなという状態は感じていました。私も何もしなかったわけではなく、休みの日は子供たちを保育園、幼稚園に連れて行きました」

 

弁護人の質問は続く。

 

弁護人「拘置所で面会したときの被告人の様子はどうでしたか」

 

証人「最初の頃は正直大変な状態でした。目は虚ろで魚が死んだような目で、何を言っても通じないような感じで、ここにいたら調子が悪くなるんじゃないかと」

 

弁護人「死んだ息子さんが食事をとれないから自分も食べないと言って、点滴しながら面会したこともありますね」

 

証人「正直、この場にいたら家内はだめになってしまうと思いました」

 

弁護人「今は死にたいとか言いませんね」

 

証人「がんばりたいと…」

 

事件当時に住んでいた立川市の自宅は引き払い、残された長女と夫は都内の被告の実家に住んでいる。

 

弁護人「被告が帰ったら一緒に住んでいくことにしているんですね」

 

証人「そういうことで」

 

弁護人「今、長女は小学1年生?」

 

証人「はい」

 

弁護人「お母さんである被告のことはどう説明しているんですか」

 

証人「もちろんこのような状態であることは話せません。今は病院に行っていると話してあります」

 

弁護人「娘さんのことですけど、被告のことは家で話したりしますか」

 

証人「娘も何を知っているかは分かりませんが、気丈にこらえているようで、そう話はしません。ただ全くしないわけではなく、寝ているときや私と2人になったときに『お母さんはいつ帰ってくるの』と言います」

 

夫によると、長女は被告宛ての手紙を何回も書き、夫は「お母さん、早く戻ってきて」という趣旨のビデオを撮り、DVDにした。

勤務先に願い出て勤務形態も時間に余裕があるポジションに代えてもらい、職場の同僚らからは減刑嘆願書を44枚出してもらった。

弁護人は被告が執行猶予の判決を受けてもケアする態勢はできていることを引き出そうとした。

 

弁護人「被告人の夫、長男の遺族としていろいろな立場があるけど、どういう判決を希望しますか」

 

証人「私としては妻には一日も早く戻ってもらいたい気持ちです。妻が戻ってきても今までの環境と違い、家内の実家に住まわせてもらっています。妻がもう一度生きていくためには最も良い場所だと思います。長女は1年生ですが、周りの親の方にも病気であると言っています。帰って来ないと周りに詮索されます」

 

証人「刑務所に入れるという見せしめもあると思いますが、被害者の父としては必要ないと思っています。今、それをしてどうなるのか。誰もいい結果にならないのではないか。刑務所に行って何になるのか。罪が消える訳じゃない。日常生活を送る方がどれだけ苦しいか。罰を考えるのであれば、一日でも早くそういう生活をさせねばならない。妻は後悔と苦しさに闘っている毎日。妻、母としての役割を何もしていない状態。なぜか分かりませんが、検察もそれを(おそらく起訴のこと)しない、やらない。(裁判開始まで)1年かかりました。長い1年でした。いろいろな行事があり、周りのお母さんがいる中でつらい思いをしました」

 

途中まで言葉少なだった夫は、妻を一刻も早く返してほしいというくだりでは言い方を変えて何度も裁判官、裁判員に訴えた。

 

弁護人は最後にこう質問した。

 

弁護人「長男の方、天国にいると思うけど、被告人のことを恨んでいるでしょうか」

 

証人「そんなことは思っていないと思います。一日も早く母としての顔を取り戻すことを息子は望んでいると、私は思っています」

 

「仕事が忙しかった…」

 

検察官は反対尋問でやや遠慮がちながら質問した。

 

検察官「事件前の12月18日に被告が家出をして、心中という目的だったとは聞かれていたんですね」

 

証人「後から」

 

検察官「家出の目的は直接聞けなかったんですか」

 

証人「聞きたかったんですが、家内の様子が落ち着いてから聞かなければ、と。『ごめんなさい。ごめんなさい』という状態で…。だから少し間を置いて気分が良くなったときに話を聞こうと…」

 

検察官「家出以降、自殺というか悩みが深いということが分かっていたらどういう対応をとりましたか」

 

証人「病院へ行こうと考えていました。また家内の実家に行くことも考えていました。それが昨年の1月12日(事件当日)。私も年末年始はかなり忙しかったので、休みがとれず、やっととれそうな感じだったので、それを妻に伝える予定でした」

 

検事は夫が、長男が母に殺害された事実を隠していることを問うた。

 

検察官「長女さんですが、被告から首を絞められたりというのは認識しているようですね。理解していますか、長女さんは」

 

証人「正直、聞いていません」

 

検察官「事実を話したら長女さんはどういう気持ちになると心配していますか」

 

証人「私としてはもう一度家族でやり直したい。話してしまったら娘は母親に対して複雑な気持ちになると。親としては一生今回のことは話すことはないと思います。もう一度3人で暮らしていくためにそんなことを話す必要はないからです」

 

検察官「長男さんの死亡の事実を隠して、本当のことは話せず、嘘をつくということは正しいとお考えでしょうか」

 

証人「正しいか正しくないかは分かりません。今は一番それがいいと思っています。刑務所へ行けば罪は消えるんでしょうか。私はそうは思いません」

 

検察官「長男さんの気持ちにそぐわないのではないかと考えませんか」

 

証人「父親として見て、息子が一番うれしいと思っているときがどんなときか考えます。それは母親が苦しんでいる姿でしょうか、悲しんでいるときでしょうか。そうではないと思います。笑っているとき、それが長男は一番いいんだと思っています」

 

裁判官からも「長女に謝罪させるべきでは」という質問が出たが、夫は「あなたの首に手をかけました、とか、そういうことを言う必要はないんじゃないでしょか」と答え、質疑はやや噛み合わない印象を拭えなかった。

 

夫は証人尋問が終わる際、「氏名、住所等配慮いただきありがとうございます」と裁判官、裁判員席に深々と一礼し、傍聴席に振り向くと「マスコミの方々もその点ご配慮頂けたら助かります」と述べ、再び頭を下げた。

 

殺される直前までお母さんと遊んでいると…

 

続いて被告の実父(69)も証言台に立ち、夫と同様、刑の執行猶予を求めた。

 

拘置所で面会した際の弁護人の質問にはこう答えた。

 

証人「こんな状態になって娘に会うのが悲しかったです。ほとんど植物人間(ママ)のようになりまして、生きていてもかわいそうだと、当時の弁護士や検察官に抗議したこともあります」

 

弁護人「点滴をつけて食事も通らず、弁護士にも抗議されたんですかね」

 

証人「はい」

 

残された長女が不憫でならないとも訴えた。

 

弁護人「(現在同居している長女に)あなたは何と言っていますか」

 

証人「今日、孫が友達と遊んだけど、『あんた、本当にお母さんいるの。連れてきてよ』と言われた、と。『少し待ってろ。じいちゃんが病院行って連れ戻してくるから』と言ってあるんです。孫がかわいそうでなりません。孫と指切りげんまんしたんです。こんなことを言って勝手なお願いですが、お願いします」

 

だが被告人質問を通して事件当日を再現すると、あまりの執拗さ、残虐さに沈鬱な雰囲気が法廷を支配する。

 

長男の発達障害を指摘され、気に病んだ被告は保育園に入れるためにパートの仕事を始めた。

 

小さな声で被告は答えた。

夫とは保育園入園以来、不仲になったこと。

それまではすれ違い夫婦ではあったが、仲は良かったこと。

 

通っていた保育園では、部屋から飛び出すなどの問題行動が見られたが、友達に御菓子をあげたり、以前より話す言葉も増え、「経過は良好」(捜査関係者)だった。

保育園はまめに連絡事項に長男のことを記し、被告も積極的に返信していたが、事件の数カ月前から記述が激減していた。

 

被告は事件前夜の1月11日午後9時ごろからインターネットで自殺の方法を調べた。

「抽象的に死のうと思った」(被告)からだった。

1月10日午前6時3分にもインターネットで自殺方法を検索したことが捜査で分かっている。

 

その日の夜は「怖かったから」(被告)、実行しなかったが、12日午前6時ごろ、起床すると子供を殺害することを決意する。

 

寝ていた長男の首をタンスから取り出したリボンで絞めた。

そばには夫も寝ていたが、気に留めなかった。

 

長男が目が覚めたため、いったん長男の殺害をあきらめ、12日午前7時ごろには2階南側の和室で長女の首をマフラータオルで絞めた。

 

会社に行く夫を見送った。長男も長女も殺せなかった。

午前9時ごろ、パート先に電話して「休みます」と伝えた。

 

午前10時ごろ、保育園から「今日は来ないんですか」と電話がかかり、長男を休ませることを伝えた。

 

長男はその後も2回、母親に首を絞められた。

背中合わせになる形で柔道の背負い投げの要領で首を吊る形でやった。

1回目は失敗。

途中、昼前には夫の父親が不意に訪問してきた。

だがそれでも犯行をやめなかった。

 

義父を見送ると再びネットで自殺方法を検索し、「ゴワゴワしていて痛いから」という理由でマフラータオルをやめ、長女が使っていた熱冷まし用シートのカバーを取り出した。

 

玄関付近で遊んでいた長男に声をかけ、背中合わせにして吊り上げた。

 

「長男は嫌がらなかったの」との問いに被告は「遊んでもらっていると思っていました」と答えた。

 

このときの具体的な会話は明らかになっていない。

だが遊んでもらっていると思っていた母親に笑みを浮かべて近づいていったのだろうとは容易に推測される。

 

足をばたつかせて苦しんだ長男を殺害後、自分も死のうと物干し竿に熱冷まし用シートのカバーをかけてそこに自らの首を吊ったが、物干し竿が折れて目的を遂げなかった。

 

夕方に2階居間に長男の遺体を移し、長女と1階居間でDVDを見て過ごした。

 

この間、被告は再び長女に「○○(長男)のところに行こう」と言って首を絞めたが、長女は「いやだ」と近所に聞こえそうなほどの声で(被告の証言)泣き叫び、かわいそうに思ってやめたことで全治1カ月の重傷を負い、殺害されることは免れた。

 

帰宅した夫は長女から「ひいじいちゃん、ひいばあちゃんのところに○○(長男の名前)を連れて行った」と泣いて伝えられた。

夫は自分と妻の両親に泣きながら電話をかけ、翌朝、警察署に電話した。

 

「事故で死んだことにしよう」という会話も交わされたといい、当初は被告は「事故で死んだ」旨の供述を警察にしていた。

 

傍聴席から検察官の手元にある資料に、笑顔ではしゃぐ長男の写真のコピーが目に入り、自分の長男と重なり、やりきれない思いになった。

死の直前まで母を慕っていた長男が殺されなければならない理由はどうしても見出せなかった。

 

「子供あやめたその手を人を助けることに」

 

発達障害は、障害が社会に広く認識されたことで、親として早めの対処ができるようになった。

薬物療法などで症状を緩和させることもできる。

 

一方で「障害」という言葉がひとり歩きして、過度に親が権利を主張してしまったり、その逆ということもあるといわれる。

 

法廷では、被告の精神鑑定を担当した辻恵介武蔵野大教授(司法精神学、精神科医)も証言に立ち、こう話した。

 

「被告の長男の障害は、程度としては軽いです。1歳半検診で発達の軽い障害を指摘されながらはっきりした病名がつけられていない。すぐに確定的な病名をつけられなかった程度だと思います」

 

一方でこうも述べた。

 

「ただ軽い障害でも親は苦しみます。発達障害は社会に適応させることはできるが、治りません。民間療法で治ると喧伝されているケースもありますが、治りません。言葉は悪いけれど重い障害ならば向き合うことができるが、軽い発達障害では自分ががんばれば何とかなると思ってしまう」

 

被告については「真面目で完璧主義。被告が立ち直るために大切なことは、発達障害児を持つことの苦しみを家族が理解することと、罪を償った形をとることです」と述べた。

 

17日の判決で、立川支部の毛利晴光裁判長は被告に懲役5年(求刑懲役7年)を言い渡した。

「1人を殺害し、もう1人を殺害しようとした事実は重大」とした上で、「それなりに同情の余地がなくもないが、夫や親族が近くにおり、追い詰められた状況とはいえない。命を軽視するにもほどがある」と断罪した。

 

毛利裁判長は判決言い渡し後、裁判員や裁判官からの言葉だとして、「あなたがやったこと、罪の重さを考えて、きちんと罪を償ってほしい。長男については冥福を祈って、長女に対してもきちんと謝った方がいい。うやむやにあなたたちで終わらせるのは良くない」と話し、こう声をかけた。

 

「友人や家族に心を開いてほしい。子供を絞めた手を人を助けることに使ってほしい。障害のある子の手助けをしてほしい」

 

■広汎性発達障害(PDD) 先天的な脳の機能障害とされる。

他人の感情を読み取るのが苦手だったり、言葉の発達に遅れがあるコミュニケーション障害▽読み書き計算などの学習障害(LD)▽注意力が散漫で、じっと待つことができない注意欠陥多動性障害(ADHD)-などさまざまな障害がある。

長野県の平成23年の統計では、県内の公立小中学校の児童生徒の2・37%が発達障害だったと診断されている。

 

産経ニュースより

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120121/trl12012112010000-n1.htm

 

 

 

発達障害の子を育てる母の気持ち

 

 

 

激論!「裁判員」問題 (朝日新書)

 

 

 
 
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[ 2012/01/25 22:49 ] 広汎性発達障害 | TB(0) | CM(0)
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